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糖分。甘いものが欲しい。
何を思ってるんだろう。
その目には何が映ってるんだろう。
ミルクの中に垂らされた一滴のワイン。
そんな感じ。
。。。
いつから1人が嫌になったろう。
昔はむしろ1人になりたかったのに。
1人は寂しい。
そう初めて感じたのは高校3年生。
ふつうに考えたら遅いのかなぁ。
家を転々としてたどり着いた団地、2人暮らし。1人の夜。ハムスターがくるくる回る音。作った夕飯。上の階の楽しそうな子供の足音。冷たい夜風。澄んだ空と封の空いた金麦。
ハムスターが居なくなってからはとうとう1人で。
夜な夜なドライブにいった。
知らない顔をした街がワクワクさせた。
帰ってくるのは夜中で案の定怒られる。
そんな毎日のあの頃ほど寂しさも虚しさもないけれど、たまに1人でいるといつまでもこうなんじゃないかって錯覚する。
こんな人間じゃなかったのに、おかしいなぁ。
明日も稽古。
言い出せないことが1つだけある。
それでも稽古は楽しみだ。頑張ろう。
おやすみなさい。