ゆず日記

とってもとってもとってもワガママ日記。心のマイナス面置き場。

深い深い暗闇の中でも

息づかいと形取ったものはわかって。

いったん光を見てしまえば

暗闇は暗闇で、みんな見失ってしまう。

人間って単純、なのに

周りがそれを複雑にさせる。

毎日が私を作る。

作って、作って、作って、

壊して、混ぜて、また作る。

私がどういう人間かは

案外わたしよりも外界のものが知っているのかもしれない。

たまに自分が末恐ろしくなる。

知らない顔、誰?って問いても教えてくれない。

私は多重人格なのではないか、

小学生の少女はわからなかった。

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作って、作って、作って、

壊して、混ぜて、また作る。

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高校生の少女は1人、料理を作った。

誰のためでもなく上達のためでもなく

自分のために。

もちろん命を延ばす処置として食べるために作ってもいたが、明らかに1人分ではなかった。

料理をすると落ち着いた。今も過去も。

ひたすら切った

包丁から手の細部に伝わる感触。

力を加えた一本の細い線が食材の中に入る。

生々しい感触。数日前までは生きていたのであろう食材達。

ざくっ、むにっ、ガガッ、すーっ

それらが別々の道に歩んで、

上から色んなものが降ってきて

彩られ染み渡り変わっていく。

高校生の少女はそれに

なんとも言えない高揚感を覚えた。